棚からぼたん餅

書く人のガス抜き毒抜き殴り書き

優しくて切ない世界

natsume-movie.com
「劇場版 夏目友人帳」みてきました。
公開から約一ヶ月。
私みたいな単騎の方もいれば、親子、家族、カップルなどなど、かなり多種多様な観客。
人もまだ多いほうなのかなと思いながら、
でかいスクリーンで、ストレス0で鑑賞してきました。
(ま、時々LINE通知鳴らしている人もいたけれどね(チッ

素直に、面白かった、です(^▽^)
劇場版だから、こんな特別演出!!
とかではなく、今までみてきた夏目の世界が大きなスクリーンの中で
ゆったりと大暴れしている感じ。
夏目が出会う人々は何かしらの絆や縁があって、
それは決して幸せなものだけではなくて、
むしろ、切ないことの方が多い。
ニコニコしながら、時々( ´,_ゝ`)プッと吹きだすようなものが
ふんだんに散りばめられていました。
リトルにゃんこ先生の可愛さはもう暴力です(笑)
あの夏目だってほほを赤らめるくらいなんですよ???
アフレコが大変だったとどこかで読みましたが、
さすがはベテラン井上和彦氏ですよ。
斑のイイ声もいたるところで聞けます、うん。
リトルにゃんこ先生ぬいぐるみほしいけど全部買うにはちょっとお高めかなぁ?
(先の結婚式に向けて結構散財したから懐具合がね、寒いのです)
劇場版を通して一番吹きだしたのは「俳優・名取周一」の登場シーンです( ・´ー・`) ←
的場一門が出てこないのはお話が広がってしまうからだろうか。
ちょっと残念。
切り絵がとても素敵。
入場者得点はこの切り絵がデザインされたものでした。
椋雄役の高良健吾氏。
思いのほか、世界観にハマる穏やかなお芝居で素敵でした。
島本さんも、さすがのお芝居。
幼いころの声、なんの違和感もなかったです。
結末としては、「妖のにおいがする」といったにゃんこ先生の最初のセリフに、
ん?となり、あぁ、もしかしてと考えてしまった自分(;^_^A

満点のハッピーエンドにならないのが「夏目友人帳」なのかもしれません。
ヒトと妖は相成れないものであるというのが大前提なのでしょうね。

いつも思うことなのですが。
夏目貴志くんはとても辛い幼少時代を過ごしたにもかかわらず、
腐ってしまわず、相手を疑いはするものの、恨みととらえないところがある。
そして何よりも、きちんと「ありがとう」が言える子。
人間誰しも辛かったり痛かったりすると、
どこか歪みができるものですけれど、
夏目にはそれが少ないのだなぁって改めて思いました。
環境がそうさせるのかな。
藤原夫妻や友人たちからのしっかりとした信頼感だとか、
なんだかんだと夏目を守ってくれるにゃんこ先生とはじめ、
「犬の会」面々の存在の強みだとか。
妖って良くも悪くも人にはない真直ぐで純粋で、
厄介でありながらも共生をしていくうえで「妥協」だったりしなければならないヒトとは違う。
そのヒトと妖の狭間にいる夏目ですものね。
このまま素直に育ってほしいなぁって思います(笑)

またTVアニメに戻ってきてくれるといいなとも思います(笑)