棚からぼたん餅

書く人のガス抜き毒抜き殴り書き

メディアの酷さに辟易

こういうときです。情報が欲しくてテレビ、ラジオをつけていてもちょっとした心無い一言に傷つく自分がいます。
今日も何度怒り、悲しみを覚えたでしょうか。
午後3時の休憩時、TBS系列Nスタをみていたら解説者が朗々と語るんです。
同じ被災地でも、内陸でそんなに被害を受けていないところこそが頑張ればいいんです、と。
東京だって今は大変だし現地にいけないんだから、近隣の市町村が頑張ればいいと。
アナウンサーも他の解説者の方も頷いてました。
一体何を報道して見てきたの?
岩手県には他府県の警察車両をはじめ、救急車やらが入り、うちの会社の前の国道をひっきりなしにいったりきたりしています。
自衛隊のトラックも昼夜問わず見送っています。
市としては災害が落ち着いたかた次こそは近隣市町村を助けなければ!と動いているんです。
スーパー、ドラッグストア、ガソリンスタンド。
ほとんどの物資がありません。物流がとまっているんです。
けれど、お米の備蓄があるから精米しようとコイン精米所はフル稼働です。
その一部が市の災害対策本部の救援物資へと届けられているそうです。
これのどこが安心してただ眺めているというのでしょうか?
今は未曾有の震災で何もがストップしているんです。
どうして批判的な意見ばかり、否定的な意見ばかりをいうのでしょう。
もっと伝えるべきことがマスメディアにはあるのではないですか?
友人はもっと内陸の現状を知りたいのに報道はどうしても沿岸部へ目が向いてしまう、と。
確かに岩手でも沿岸部については多く報道されていますが、県南部の一関でも非常に強い揺れがあり、
同業の動物病院からの報告ではとても仕事のできる状態ではないとのことでした。
それでも、自分には家があるんだ、それだけでも助かったといっているんです。
おじが一関にいるのですが、自宅は地割れをして立ち入り負荷とされ、もう住めなくなってしまいました。
実はそういった方も多いのではないでしょうか?
岩手県全体、東北関東全体を巻き込んだ震災です。
メディアだから、専門家だからと一部だけを抜き出して報道し、勝手な意見をぶちまけることだけはやめて欲しいです。
あまりに非情で傷つきます。
失言を撤回したところで発言したことには変わりません。
一生残る傷なんです。
懸命に頑張っている人に本当に、失礼だと思います。


目に付いてしまうのはきっと自分がいまだに緊張状態にあり、敏感なんだと思います。
本当に一部だけのことだと思うんです。
みんなが頑張っている。助け合って必死で生きようとしている。
そんなところに水を差すことだけ早めて欲しい。