棚からぼたん餅

書く人のガス抜き毒抜き殴り書き

 星組『プラハの春』『LUCKY STAR!』

二日目。これは以前、今のようにコピーワンスがかかる前にDVDに落としているのがあったので、とりあえず、画像の良さだけ堪能しようと録画。やっぱりキレイだねぇ・・デジタル(笑)


◎『プラハの春』 二日続けてお芝居は谷先生作品です。

1968年にチェコスロバキアですすめられた政治経済改革で、ソ連の軍事介入(ソ連の「ブレジネフ政権」)でおしつぶされた歴史的背景があり、原作があるお芝居。私はこの春江一也氏の原作は未読です。まず、この原作から入ればよかったかなぁというのが正直なところで、政治的背景やら歴史的背景をきちんと理解してみないと、ちょっとわかりづらいところも在りました。
お話のメインは日本人外交官・堀江亮介(香寿たつき)と東ドイツの反体制活動家・カテリーナ(渚あき)のこの歴史に翻弄されながらの恋愛模様。最終的にはカテリーナが暗殺(秘密警察による射殺)され、その後の悲劇をも語られて終わりになる。
芝居の最後をしりつつも、今日も泣きました。トップお二人が涙流しながら互いに気持ちをぶつけ合うのも、カテリーナが撃たれてしまうのも、ラストの白い衣装が増長させます。どちらかというとカテリーナ@あきちゃんのお芝居の比重がものすごく重要でした。強くもあり、繊細でもあり、そして惹きつけるほどにキレイで。あきちゃん、トップになってよかったね、と本気で思いました。ただほっそいのが気になりました。そういや退団するまであの細さキープだったもんなぁ・・(苦笑)
お相手(爆)の堀江役のタータン。あー、タータンらしいなぁと。なんだかこの一言に尽きる気がします。どこまでも優しいんだもんなぁ。歌も巧いし激情しちゃうのも、ダンスも巧い。黒髪のほうが似合う気がする。
稲村@堀江同僚のさえちゃん(彩輝直)、ちょっとふっくらとしてますね。キラキラ感が星組で、違和感無いんだな、人一倍。その恋人のテレザのそんちゃん(秋園美緒)、お歌うまぁぁい。さえちゃんとのカップルも似合っていたし。ヤンパラフ(安蘭けい)他改革運動をしている若者グループ集団、あっちこっちに目がいっちゃってもう・・(笑)
あれ?この中にいないと思ったら、秘密警察のヘス中佐のねったん(夢輝のあ)・・・乾いた笑いがなんだか頭の中空のようでこえーよっ(笑)カテリーナしか見えてないんだなぁって、ストーカーもここまでくれば清々しい。(でもしちゃいけません、絶対)上司でいいのかな?局長@みっこさん(麻園みき)をみていると絶妙な渋さがマリコさんの面影が出てきて退団が悲しい限りです。
ジュンコさんの“飄々とした老人”もらしかったし。ダナ夫人@万里柚美、大使奥様@しのぶ紫、テレザママ@朝峰ひかり・・・ショーを観ていても思ったけれど、星組って熟女率高し♪(喜)

ショーのほうはひたすら明るく、新生星組さんと、初舞台生の出演も相まって豪華に見えました。人数が多いっていいですねぇ(しみじみ)無理やり星だ星だと歌わせるのはどうかなぁとも思いつつ(爆)トップコンビのアダルトな雰囲気が組子のアダルトさと合っていてよかったです。

◎ちょっと思ったこと。
あきちゃんをみて、そんちゃんをみて。
あきちゃんは宝塚を代表する宝塚の娘役だなぁと思いまして。(て?)いわゆる娘役さんに求められている“寄添い”が完璧なんだろうと。誰と並んでも歌っても踊っても、自分が輝きつつ、相手役さんともぴたっとはまる。これってなかなかうまくいかないんじゃなかろうか。合わないもんは合わないだろうし(一般論)今更ながらもったいないなぁとか、あきちゃんテイストな娘役さんって誰だろうと探してみたりしています。
で。同じ娘役でも、星組の伝統的な娘役さんだなと思ったのがそんちゃんで、今はだいぶ組替えがあってその組で育ったというのが珍しくなっているから、なおさら感じたのかもしれません。この当時の星組はトップが替わって人員も替わったので以前の星組ッぽくないなぁと感じていたこともあってそんちゃんのような存在を見つけると嬉しくなった記憶がありました。

人材を操り、発展させていくことも大事なことだとは思うけれども、じっくりじっくりと育てることも大事ではないだろうかなぁ・・・。


あー・・はちゃめちゃな日記になりました。転載時はもう少しマシに書き直します、許してくださいっ(あうあう)

明日は雪組です。チラッと予告が映っていましたが、私、まーちゃん(舞風りら)の声が好きなことに気付く。心地よい・・。