棚からぼたん餅

書く人のガス抜き毒抜き殴り書き

 月組『エリザベート』東京公演千秋楽

今日、月組『エリザベート』が千秋楽を迎えました。
4月に初めての宝塚観劇を終えて私の中では半ば終了していたんですが(爆)
休演者や怪我人がでることなく無事に千秋楽を迎えることができたようです。

こちらの天気は良かったのですが東京は雨だったようですね。
ガードなどスタッフやファンの皆様、お疲れ様でした。


               ☆    


つい、8ヶ月ほど前です。→2004年9月7日
PC前で絶句して固まったんです、私は。
驚きと、困惑と、不安と、恐怖と。
決して、喜びなんて沸いてこなかった。
さえちゃんのトートに麻ちゃんのシシィ。
ありえないだろう、と。
ビジュアル的にはどうにかなるかもしれない。
けれども如何せん作品は、音楽が全てのもの。
コケるか、化けるか。
どう考えたって、シシィを麻ちゃんで想像できなかった。
私は男役の麻ちゃんを好きなのだ。
それが、女役の最高峰たる役がまわってきた。
ありえんと、思った。
それ以上に、特出を終えても花組に戻れないのだと
確信してしまうことが嫌だった。
麻ちゃんがシシィを演ることも、さえちゃんの退団の噂も、
信じられぬままの約1ヶ月後。
さえちゃんの退団発表と共に制作発表にて、暫定的な(?)
月トップコンビのトート・シシィがお披露目となりました。
これもね、驚いた。
化粧にびっくりしたものの、(広く様々な意味で)凄い、と。
麻ちゃんのガタイの良さは、男役だから当たり前だし。
さえちゃんの妖しさは元より(笑)
良い方向へ、向かっていってくれるのではないかと願いつつ。
→2004年10月21日

動く姿をみたのはそれからまた1ヶ月後のことだったんですが、
二人の歌を聴いてぶっ飛んだのは正直に申しますと、事実で。
思ったよりも綺麗に高音部は出ていたんですが苦しそうに歌う麻ちゃんに
「私だけに」がやっぱり想像つかなくて。
まるで親心のようにいらぬ心配をしたものです。
そして、びっくりするくらいに落ち込んだ。大幅な組替えの人事発表
わかっていたはずなのに、実際に目にしたらその衝撃が予想以上にでかかった、と。
花組に戻れぬままに、月組への組替え。
どこかの噂がそのまんま、実現されちゃったことに、
麻子シシィ決定の発表と同じ位に困惑。
色々な人が、色々な思いを抱えたのではないでしょうか。
私もしばらくは、落ち込んだし。
集合日付けでの組替えで
12月18日をもって麻ちゃんは月組組子になりました。
その組のトップになるということは、名誉なことだと思います。
椅子が5つしかなくて、簡単になれるものではない。
選ばれたからには真っ当するのが当たり前なんでしょうけれども、
複雑極まりない決定に、しばらく悩んだのもまた事実でした。

行くわけでもないのに初日に緊張してみたり(笑)
新聞記事の写真でしかみられずに、でも速報で載せてくれたスポニチ藪下さんには感謝したもんです(笑)
眉間のしわ寄せや立派な肩幅が動かない写真だと目立って仕方がなかったですが、
映像で見ればあまり違和感もなく。
高音部も綺麗に出ておりました。
動く『エリザー』をみてしまったら、どうしても行きたくなってしまった私。
ぴあなどの先行にも挑戦しました。一般発売にも学会に出席しながら頑張りました。
しかし、無残な結果…。
で、一念発起(言いすぎ)
絶対に手は出すまいと考えていたオークションに挑戦。
高値がついたり、初心者のくせに定価狙いという行為に走っていたので(苦笑)
無理かなぁと思っていたら、ある日を境に某貸切公演のチケットがだいぶ並びました。
悩んで悩んで入札していたものが無事に落札できました。
譲っていただいた方がお隣の県というのには非常に驚いたものの、
初心者の私に優しく接していただきました。ありがとうございましたっ。
東京公演初日も大劇場初日同様の思いで迎えました。
いつもお仕事が迅速でらっしゃるENAKさんのステージグラフに感動しながら、
行きたい気持ちを沸沸と煮えたぎらせておりました。(このときはまだオークション挑戦中)
楽しみというものは結構早く訪れるもので…。
人生初の宝塚生観劇が『エリザベート』でさえちゃんの退団公演で、麻ちゃんの女役。
なんだかとても贅沢な気分でした。
5組目の上演で私は星組花組をDVDでみています。
雪・星・宙3組のピックアップ映像のDVDもみています。
比べてしまうのも仕方がないのですが、あくまで月組の『エリザー』にさえちゃんのトート。
そして、麻ちゃんのシシィ。
どこがよくてどこが悪いというのはしたくないし。
一つ言えるのは、月組の『エリザー』も好きだ、ということだけ。

5組で上演を終えてしばらくは、宝塚での上演はないでしょう。
信じたいですが…(苦笑)(ベルばらやるしねぇ、いまいち、信じられん)
この演目は組を一つにしたり、普段でないパワーを出させてくれるのではないかと思います。
だからこそ、各組で素晴らしいものを見せてくれるのだと思う。
私みたいな消極的な人間でも、チケットをオークションで手に入れてまで見に行きたい気持ちにさせてくれます。
しかし、ドル箱だからといって簡単に再演はして欲しくない。
大事に大切にしてくださいよ、劇団サンっ。

(やっぱり速いENAKさんの)さえちゃんの笑顔を見て寂しさが募ります。
私には歴代一の恐さを感じさせてくれたミミさん(美々杏里)ゾフィー
美しい歌声が宝塚の舞台から巣立ちました。
るいちゃん(紫城るい)も明日付けで宙組へ異動です。
長い公演、お疲れ様でした。
私はこの公演で色々なことに挑戦したり楽しい思い、幸せな思いをいただきました。
さえちゃん、ミミさん、りえこちゃん(麻吹由衣加)が幸せでありますように。

そして麻ちゃん率いる新生月組が幸せでありますように。